シャドウバースFのあらすじ
スカイタワーへ向かうツバサとレンの前に立ちはだかったのは、“セブンシャドウズ”のアンドレアとヒナだった。「なぜ戦わなければいけないのか」と、レンとツバサは相対する二人に疑問をぶつける。だが、アンドレアは「人類を救うために、私は人類を滅ぼす」と告げ、二人の言葉に耳を傾けようとしない。ターンを重ねても、言葉を交わしても、アンドレアとヒナには思いが届かない。それでも自分らしく進もうとするレンは、世界を守り、その世界の中に二人もいると真っすぐに立ち向かおうとする。レンとツバサのまぶしさに照らされながら、アンドレアは自身の抱えた絶望の理由を明かす。
舞台に立つのはイツキとスバルだけではなく、スレイドとバケルスも一緒だった。相棒と共に二人が再び立ち上がると、シャドバのフィールドも復活し、そして、決着をつけるというイツキの言葉に呼応するかのように、ブロッサムウルフ・スレイドが輝きを増していく。華の嵐が巻き起こると、そこに真の姿となったスレイドが現れる。エルデはそのイレギュラーを安っぽい奇跡だとあざ笑うが、イツキはそれを否定し、畳み掛けるかのような猛攻は絶傑をも追い詰め、エルデをいら立たせていく。データ生命体にも予測不可能なものがある中、完璧ではないことを突きつけられたエルデは、それでも二人の未来を奪おうと強烈な反撃を仕掛けてくる。
バトルはエルデの後攻5ターン目を迎えていた。エルデの放つ波動はフォロワーを破壊するだけではなく、強烈な衝撃となってスバルとイツキを襲う。イツキが一気に体力を削られ、駆け寄るスバルにも激痛が走る。この違和感の正体は、エルデの用意したルールにあった。公平なバトルのためにエルデの体力と手数が優遇されているだけではなく、敗北すれば消滅するエルデと同様に、スバルとイツキが体力を削られるとその命も削られていくのだという。それでも二人は恐怖を乗り越えようとし、正面からぶつかろうとする。だが、データ生命体であるエルデには人間の常識が通じなかった。