声優の神谷浩史が6月11日、都内にて開催された映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」初日舞台挨拶に、野沢雅子、古川登志夫、宮野真守、入野自由、児玉徹郎監督と共に登壇。野沢とアフレコを共にした際の、特別だったという体験を振り返った。
1984年から1995年まで「週刊少年ジャンプ」で大人気作品として連載され、連載終了後もテレビアニメ・映画・ゲームなど様々なメディアミックスでファンを魅了し続ける鳥山明の伝説的漫画「DRAGON BALL」。
原作者である鳥山の原案による新シリーズとして2015年にスタートした「ドラゴンボール超」の最新映画となる本作では、主人公・孫悟空の息子である孫悟飯と、その師匠・ピッコロの活躍を中心に描く。
「本当に声優を続けてきてよかったです」
神谷は「大好きなマコさん(野沢)の隣に立てるなんて。本当に声優を続けてきてよかったです」と、孫悟空・悟飯、悟飯の弟である悟天の3役を務める野沢との共演に歓喜。神谷とアフレコを共にしたという野沢は「最高ですよ。やりやすいんです」と語った。
続けて、野沢は「こんなこと言ったらあれなんですけど、(神谷と)美容室一緒なんです」と、“やりやすい”理由を明かして笑わせる。「そのくらいの仲なのでよく分かっているから、構えたり考えないで戦えるんですよ。私がこうやれば、こう受けてくれるだろうっていうのも」と神谷への信頼を口にした。
すると神谷は、野沢について「マコさん大好きなので、特別ですよね。日本人って、富士山がちょっと見えたりすると得した気持ちになりません?あんな気持ちなんです。マコさんに会うと得した気持ちになれて、幸せになるんですよね」と表現。
「今までは美容室ですれ違ったりとか『この後マコさんいらっしゃいますよ』と言われて『よろしくお伝え下さい』みたいな関係だったんですけど、一緒のスタジオで戦えるのはすごいうれしいなと思った」と語った。
また「一緒に作業させていただくと、マコさんでさえ本番に対して試行錯誤しているのが見える。『よりいいものにしよう』というのが、天下の野沢雅子でさえあるんだ、というのがあって」と同時にアフレコしたからこその学びを告白。
「そういうのを目の当たりにすると、『よし頑張ろう』『試行錯誤してマイクに立つのっていいんだ』と思って、うれしかったんですよね。とても特別なアフレコになりました」と振り返った。
◆取材・文=山田健史